ある晴れた日の午後、美容室でカットを終えた後に三面鏡で後頭部を見せてもらった瞬間の衝撃は今でも忘れられず、それまで自分の髪はフサフサだと思い込んでいた自信が音を立てて崩れ去るのを感じました。鏡の中に映っていたのは、かつての密集感はなく地肌が白く浮き上がった自分の後頭部であり、いつからこれほどまでに進行していたのかという自責の念と、周囲の人にずっとこれを見られていたのかという恥ずかしさで頭がいっぱいになりました。それからの毎日は、エレベーターに乗れば後ろに立つ人の視線が気になり、エスカレーターでも一段上にいる人の目が怖くて仕方がなく、大好きだった外出も帽子なしでは考えられないほど精神的に追い詰められてしまいました。ネットで後頭部の薄毛について調べれば調べるほど不安は増幅し、高価な育毛剤を何種類も試しましたが、数ヶ月経っても目に見える変化はなく、鏡を見ては溜息をつく日々が続きました。しかしこのままではいけないと思い、まずは自分の生活を根本から見直すことに決め、深夜までスマートフォンを触るのをやめて早寝早起きを心がけ、食事もバランスを意識したものに変えました。またお風呂上がりの頭皮マッサージを日課にし、凝り固まった後頭部の筋肉をほぐすように丁寧なケアを続けました。すると半年が過ぎた頃、ふと合わせ鏡で確認したときに、以前よりも地肌の露出が穏やかになっているような気がして、絶望の淵にいた心に小さな希望の光が差し込みました。美容師さんからも髪にコシが出てきましたねと言われたときの喜びは言葉では言い表せず、見えない部分のケアこそが自分を大切にすることなのだと痛感しました。後頭部の薄毛という現実は確かに辛いものですが、それをきっかけに自分の健康や生活習慣に向き合えたことは、長い目で見ればプラスの経験だったのかもしれないと今では思えるようになっています。まだ完璧とは言えませんが、少しずつ回復していく髪を見守りながら、前向きに毎日を過ごしていこうと決意しています。
合わせ鏡で気づいた後頭部の薄毛に戸惑う日々の記録